強さとは何か、心だと思いました
2013年夏、
奈良県立桜井高校を春夏通じて初の甲子園に導いた森島監督の教え子の言葉です。
部活動は人間形成。
言葉でこれを口にしないほとんど人はいないと思います。
どんな形であれ、そのスポーツが強ければなんでもいいんだ、なんて漫画みたいなことを言う人はごくごく稀な存在だと思います。
では、実際にどのくらいの学校が、どのくらいのスポーツがそれを体現しているのか…
これから学校部活動に関わっていく1人の人間として絶対に考え続けなければいけない問題だと思います。
桜井高校は相手のエラーを絶対に喜びません。
ヒットを打っても、ホームランを打っても、そして優勝しても、まず最初に相手を敬い、行動する。だからガッツポーズしたり、その場で喜びを露わにしたりしない。
相手を出し抜いたり、負かしたりするのではなく、自分の内なるもの。心身の奥底から湧き出てくる強さは、何にも揺るがないし、脅かされない。
「強さとは何か、心だと思いました。真心を込めて何かをするということがどれほど強いのか。それはわたしたち人間が生かされているという事だと思いました。甲子園を通して色んな大人の方々が高校生の私たちのために動いて下さいました。こんなにも応援して下さる人がいる、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。私自身も取材をたくさん受けさせてもらい、気付くこともいっぱいありました。甲子園の経験は甲子園で野球をすることだけではないです。この経験を自分の人生に生かしていくために、周りの方々に感謝して、これからも“前心”します」(原文ママ)
甲子園に出場した生徒の言葉だそうです。
人間力、人間性…
さまざまな言葉であらわされるその本質を、どうしたら子どもたちに伝えることができるんだろう。
きっとそれは強い覚悟。信念。絶対に曲げない、太い想いと、それを自分自身が身に付けることなんだと思います。
どんなに子どもに『良いこと』を言っても、指導者の人間性が甘かったらその言葉はただの薄っぺらい言葉になる。
人間は言葉一つで良くも悪くもなる。
その言葉は話す人によって生きも死にもする。
まずは何よりも自分が誰よりも強い想いをもって、生活を送ること、子どもと接すること。
こういう先生と出逢えたら子どもは幸せだと思う。
ちょっと長くなりそうなので、続きはまた明日。
いい言葉は心に響く。
止まらない。